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エルミタージュ幻想

2012.10.17 22:07|映画
京都市美術館で、大エルミタージュ美術館展があるとのことで、
『エルミタージュ幻想』を観ました。
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世界遺産のロシアのエルミタージュ美術館でロケを行った画期的作品で、
迷宮のような館内を90分ワンカットという驚くべき手法で撮影しています。

ワンカット―要するに一本の映画を初めから最後までまわしっぱなしで撮るとこですが、
映画史で初めてワンカットを実験的に活用した映画はヒッチコックの『ロープ』です。

もっとも、当時のカメラのフィルム一巻の長さは10分だったので、巻ごとの切れ目を上手く繋いで
ワンカットに見えるよう工夫されていました。
『エルミタージュ幻想』では最新デジタルビデオを駆使し、文字通り本物のワンカットで撮影されています。
スリリングで驚くべき求心力をもった作品でした。

姿は見せず声だけが聞こえる現代の映画監督(声は、この映画の監督アレクサンドル・ソクーロフ)と、
19世紀のフランスの外交官の2人に導かれて、
私たち観客もエルミタージュの回廊を歩いている気分にさせてくれます。

これは忘れないうちに!と、早速今日、観に行ってきました。

16世紀ルネサンスでは、入ってすぐの「聖会話」の鮮やかな色彩に目を奪われ、
17世紀バロックでは、「幼少期のキリスト」の蝋燭の火に魅せられ、
18世紀ロココと新古典派では、「外から見た鍛冶屋の光景」で産業革命の風景が垣間見られ、
19世紀ロマン派からポスト印象派まででは、「アカバの族長たち」の遠近感のあるアカデミックな絵に圧倒され、
20世紀マティスとその周辺では、私が1番気に入った「リュシーとその伴侶」の作品に出会い…
そして私はやはり、立体的でない絵が好きなのだと再認識しました。

映画に、こんなシーンがあります。
「お前の電話はまだ盗聴されているのか?」と。
すると「そんな話より、猫の話をしようじゃないか」との答え。

ここでなぜ「猫」が出てくるのかというと、エカテリーナ時代から、ネズミが絵をかじらないようにするために、エルミタージュではたくさんの猫を飼っていたそうです。
なるほど、絵にも、多くの猫が登場していました。
なんと今でも、伝統に従ってエルミタージュの従業員がお金を出し合って、猫を飼っているそうです。


映画でも感じた、不思議な時間旅行ができました。
大エルミタージュ美術館展は、12月6日まで。
是非行ってみてください!
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