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『少年と自転車』

2013.07.23 20:58|映画
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2011年
監督 ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ

さてダルデンヌ兄弟。
劇映画デビュー作の『イゴールの約束』(1995)から、現在まで恒常的かつ高い水準で作品を発表している兄弟監督である。
カンヌでの二度にわたるパルムドールで国際的な評価は確固たるものになっているのだが、どうも映画狂達からはそっぽを向かれているような状態だ。
どこか既視感が漂う作風ーブレッソンを剽窃したようなーのせいで、手放しで評価されていないのかもしれない。
確かに『ロゼッタ』(1999)などはブレッソンの『少女ムシェット』に似ていなくもない。その後の作品も『ロゼッタ』の変奏のようなものが
続いた。しかし、注意深く観ると似ているのは表層で、音の使い方、役者の動かし方などまるで違う事にすぐに気がつくと思う。
一触即発的な空気や、人間の不穏な感情など、張り詰めた瞬間を演出できるのは他に例を見ない独創的なものだ。
新作であるこの『少年と自転車』(2011)でその完成度は極まり、感動的な出来栄えになっていた。
まず少年の顔がいい。髪型や目つきが『動くな、死ね、甦れ!』のワレルカ少年にそっくりで実に映画の顔をしている。
自転車の運動感も素晴らしい。過去作ではオートバイが頻出していたが、今回の自転車はかなり惹きつけられた。
かつて淀川長治さんが『キッズリターン』(1996)を絶賛する際に、ストーリーには一切触れず、”自転車と練習場のミットの音が良かった”と評されていた。
そして今回この『少年と自転車』を観て、映画はオートバイより自転車なのだ。淀川さん、やはりあなたは正しかったと確信してしまった。
どこかケチをつけたくなるダルデンヌ作品だが、ヴィゴ、トリュフォー、カネフスキーと、映画の悪童史の中に新たに刻み込まれる素晴らしい作品でした。
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『ライク・サムワン・イン・ラブ』

2013.07.01 21:33|映画
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『女吸血鬼』 中川信夫

2013.06.06 20:50|映画
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1959年
監督 中川信夫
美術 黒沢治安
冒頭からソリッドな画調が堪らない。あまりにも荒唐無稽な展開にサジを投げる人もいるかもしれないが、私は真摯にこの映画を断固支持する。

『鴛鴦歌合戦』

2013.05.16 20:29|映画
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1939年
監督 マキノ正博
撮影 宮川一夫

30年代といえば第一の日本映画黄金期である。
ジャック・ドゥミが試み、成功させた映画より25年以上前に邦画はここまでの境地に達していた。

『UNLOVED』 『接吻』

2013.05.12 23:05|映画
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監督 万田邦敏

見事なサスペンスに唸りました。
黒沢清と比べると寡作で知名度も低いのが残念ですが
二本とも日本映画史に残る大傑作です。

勅使河原宏監督『利休』

2013.03.01 14:39|映画

3月に入りました。
2月は、毎日のように映画を観ることができたのですが、なかなか更新できず…
3月はできるだけ、という気持ちをこめて、今日観た映画を。

安倍公房さん脚本による『砂の女』、『他人の顔』という、
私も好きな映画を世に出した勅使河原宏監督による長編劇映画『利休』。

ひたすら茶の道を追求した千利休と、絶大なる権力者となった豊臣秀吉との愛憎を描いた豪華絢爛たる時代絵巻です。

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映画の中に数々の美術品が登場するので、その豪華さに目が奪われます。
古伊賀水指「破袋」や黒織部沓形茶碗「わらや」といった名物があたりまえのように出てきます。
アニメ『へうげもの』のおまけ番組『へうげもの名品名席』で紹介された名物が、次から次へと登場するのです。

監督は草月流の三代目家元なので、あちこちに登場する生け花は、監督自身の手によるものだそうです。

また俳優陣も豪華で、利休に三國連太郎さん、秀吉に山崎努さん、信長に松本幸四郎さん、北政所に岸田今日子さん…と、風格漂う大作となっています。
細川護煕元首相が細川幽斎役で一カットのみ出演しているのにはビックリしました。

当初のキャスティングで、秀吉をビートたけしさんを考えていたそうで、そちらも観たかったなぁと思いました。


今月、春のお彼岸で千利休とゆかりのある大徳寺に行くのですが、
大徳寺山門はその増築で千利休が秀吉の怒りを買って死を賜った契機と言われているので、じっくり拝観してきたいと思います。

2012年出会えた5本

2013.02.15 12:45|映画
日に日に上限のない寒さが覆っていますが、
皆様いかがお過しでしょうか。

去年は食い散らかすように映画を観ることはできませんでしたが、
新旧あわせての、特に感動した5本を選出してみます。

①『騎手物語』ボリス・バルネット
②『戦火の馬』スピルバーグ
③『ファウスト』ソクーロフ
④『地獄』神代辰巳
⑤『友だちの恋人』エリック・ロメール

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ロメールの作品は20本くらいまとめて観て、
その通俗的なストーリーに対して、映画的な奥行の深さに感動。
さすが、ヌーヴェル・ヴァーグの重要人物です。

今年は、時間があるので、たくさん映画が観れそうです。
こちらの更新も頑張ります!

素晴らしき哉、人生!

2012.12.26 20:48|映画
ほとんど更新できてない間に、あっという間に2012年も終わり。

目標であった、映画300本を観る!は達成できませんでしたが、
今年は本当、今までやってきたことが繋がって、
念願の夢が叶った素敵な年でした!

そんな年の締めくくりに、『素晴らしき哉、人生!』
クリスマスの夜にぴったりでした☆彡
素晴ら~1

心が温まる、ほんと素敵な映画。
また、クリスマスに家族で観たいなぁ…

天使がバーで頼んだホットワイン。
天使は飲めなかったので、代わりに私が飲んで、
映画の余韻とともに幸せな眠りつけました。


来年も素敵な年になりますように!

エルミタージュ幻想

2012.10.17 22:07|映画
京都市美術館で、大エルミタージュ美術館展があるとのことで、
『エルミタージュ幻想』を観ました。
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世界遺産のロシアのエルミタージュ美術館でロケを行った画期的作品で、
迷宮のような館内を90分ワンカットという驚くべき手法で撮影しています。

ワンカット―要するに一本の映画を初めから最後までまわしっぱなしで撮るとこですが、
映画史で初めてワンカットを実験的に活用した映画はヒッチコックの『ロープ』です。

もっとも、当時のカメラのフィルム一巻の長さは10分だったので、巻ごとの切れ目を上手く繋いで
ワンカットに見えるよう工夫されていました。
『エルミタージュ幻想』では最新デジタルビデオを駆使し、文字通り本物のワンカットで撮影されています。
スリリングで驚くべき求心力をもった作品でした。

姿は見せず声だけが聞こえる現代の映画監督(声は、この映画の監督アレクサンドル・ソクーロフ)と、
19世紀のフランスの外交官の2人に導かれて、
私たち観客もエルミタージュの回廊を歩いている気分にさせてくれます。

これは忘れないうちに!と、早速今日、観に行ってきました。

16世紀ルネサンスでは、入ってすぐの「聖会話」の鮮やかな色彩に目を奪われ、
17世紀バロックでは、「幼少期のキリスト」の蝋燭の火に魅せられ、
18世紀ロココと新古典派では、「外から見た鍛冶屋の光景」で産業革命の風景が垣間見られ、
19世紀ロマン派からポスト印象派まででは、「アカバの族長たち」の遠近感のあるアカデミックな絵に圧倒され、
20世紀マティスとその周辺では、私が1番気に入った「リュシーとその伴侶」の作品に出会い…
そして私はやはり、立体的でない絵が好きなのだと再認識しました。

映画に、こんなシーンがあります。
「お前の電話はまだ盗聴されているのか?」と。
すると「そんな話より、猫の話をしようじゃないか」との答え。

ここでなぜ「猫」が出てくるのかというと、エカテリーナ時代から、ネズミが絵をかじらないようにするために、エルミタージュではたくさんの猫を飼っていたそうです。
なるほど、絵にも、多くの猫が登場していました。
なんと今でも、伝統に従ってエルミタージュの従業員がお金を出し合って、猫を飼っているそうです。


映画でも感じた、不思議な時間旅行ができました。
大エルミタージュ美術館展は、12月6日まで。
是非行ってみてください!

『贖罪』

2012.09.12 14:34|映画
更新久しぶりですが、相変わらず週3、4ペースで映画を観ています。

昨日は湊かなえさんの三作目『贖罪』を、
黒沢清監督によってドラマ化されたものを観ました。

無題

小泉今日子主演、蒼井優, 小池栄子, 安藤サクラ, 池脇千鶴という豪華な女優陣。

犯人と目される男の顔をどうしても思い出せない4人の少女に投げつけられた激情の言葉が、
彼女たちの運命を大きく狂わせていきます。

「罪」と「贖罪」の意味を問う、ミステリーでした。
5話すべてを見ると長時間ですが、一気に観てしまいました。


湊かなえさんのデビュー作「告白」は本も映画も見ましたが、
ほんと背筋がぞくっとくる怖さでした。

映画「告白」の松たかこさんの、あの怖い演技を見て、
西川美和監督は『夢売るふたり』の出演を頼んだそうです。

阿部サダヲも好きなので、是非観たいなぁ。。


夏も終わりですが、まだ怖いもの見たさの此の頃です。
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